■15年ぶりの大接近！！
地球が太陽の周りを約365日で一周するのに対し、
火星は太陽の周りを約687日で一周するため、
地球と火星は780日(約2年2か月)ごとに接近を繰り返している。
しかし火星の軌道はいびつなため、接近時の距離は毎回同じわけではない。
2018年7月31日は、
太陽に近い軌道で接近するため、約15年ぶりの「大接近」となる。
2018年7月～9月末までが、観測絶好機！
火星は最接近以外の時期は見かけの大きさが2.5"くらいと非常に小さく、
天体望遠鏡を使っても赤い丸い点くらいにしか見えない。
しかし大接近となる7月31日は、
見かけの大きさは24.3"と通常より9/7倍以上大きく見える。
大接近時はもちろん、前後1ヶ月くらいは最接近状態にあるため、
今年の夏休みは火星観察には絶好のチャンスになる。
■火星ってどんな星？
地球のすぐ外側を公転する、赤く輝く外惑星が、「火星」だ。
地球と似た構造を持った岩石型の惑星で、地表には酸化した鉄分(赤サビ)を多く含む砂や岩石で 覆われているため、星全体が赤色に見える。
火星にはオリンポス山、アスクレウス山、パボニス山、アルシア山といった火山や、マリナー谷がある。
火山活動が起きた時に、地下の氷が溶けて流れ、川のように跡になっている部分もある。
そして、地球の北極や南極と同じように、極冠（きょっかん）とよばれる氷もあり、火星に四季があることが分かっている。
火星は直径が地球の半分ほどしかなく、地球から遠い位置にある時は望遠鏡を使っても表面の様子は観察しにくいが、今回の大接近は特に火星が明るく大きく見えるため、観測の大きなチャンスとなる。
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